バルセロナのルイス・スアレス【写真:Getty Images】
バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスの発言が波紋を呼んでいる。サッカーは「男たちのスポーツ」だと発言した同選手に対して、女子サッカー選手や女子クラブが反論を繰り出した。
発端となったのは、現地時間21日に行われたリーガエスパニョーラ第5節、バルセロナ対アトレティコ・マドリーの一戦だ。この試合でスアレスのスパイクを足の甲に受けたアトレティコのDFフィリペ・ルイスは、試合後に傷から流血する様子の写真をSNSで公開した。
これに対しスアレスは、「サッカーはこういうもの、男たちのものだ。何が起ころうとピッチ内のことにとどめるべきだ。こういう写真は気に入らないね」と反論。ボディコンタクトのある激しいスポーツであり、多少の怪我は付き物だという姿勢を取った。
だが、サッカーは男たちだけのものではない。女子サッカー界からは異論の声が上がった。エスパニョール女子チームのキャプテンを務めるブレンダ・ペレスは、「私たちも存在している。ルイス・スアレスは、発言する前に少し言葉を考えるべきだったと思う」とツイッターで投稿している。
スペインのバダホスを本拠地とする女子クラブのサンタ・テレサは、スアレスに女子サッカーのことをもっと知ってもらいたいと考えたようだ。「我々はルイス・スアレスを、土曜日のベティス戦に招待する。16時に(本拠地)エル・ビベロに!」とツイッターで呼びかけた。バルサは同日夜にスポルティング・ヒホン戦を予定しており、実際にスアレスが観戦に訪れるのは難しそうだ。
スアレスに男女差別的な意図があったわけではないとしても、不用意な発言だったことは確かかもしれない。指摘を受けた通り、もう少し言葉に気をつけた方が良さそうだ。
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