U-21代表当時のマリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】
ピッチ内外での様々な“奇行“のエピソードには事欠かないニースの元イタリア代表FWマリオ・バロテッリだが、元チームメートがまたひとつ過去の事件を明かした。ロシアメディアによる報道を、22日付のイタリア『メディアセット』など複数メディアが伝えている。
バロテッリについて語ったのは、ロシアのスパルタク・モスクワでプレーするDFサルヴァトーレ・ボッケッティ。U-21イタリア代表でバロテッリとチームメートだった同選手は、「彼は良い選手なんだが、何も考えていないようだと…」と当時を振り返った。
試合後に代表監督から自由時間を与えられると、他の選手たちが代表チームのジャージで外出する中、バロテッリは一人だけ「ジーンズと革ジャン」で出かけることもあったという。だが、その程度のことは序の口だった。
「ある時にはもっと酷いこともあった。みんなで食事をしていると、彼は腹を立てて、チームメートのマルコ・モッタにパスタの皿を投げつけたんだ。何が言いたいか分かるかい? 彼はには脳がない(何も考えていない)んだ!」とボッケッティは語ったという。
だが、必ずしもバロテッリを批判する意図はなかったとして、その後ボッケッティはツイッターでフォローのコメントを述べている。「マリオに脳がないと言いたかったわけじゃない。若い頃にはうまく使えないこともあったと言いたかっただけだ。それに、僕にとっては母国語ではないロシア語での話だった。彼のことは人間として、友人として、選手として尊敬しているよ」と投稿した。
今季からニースに加入したバロテッリは、デビュー戦で2得点を挙げたかと思えば次の試合で酷評され、1試合欠場して復帰するとまた2ゴールを挙げるという浮き沈みの激しい日々を過ごしている。“安定“や“落ち着き“といったものには永遠に縁がないのかもしれない。
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