本田、試合終盤に途中出場
ミッドウィークのラツィオ戦。スタメンを固定して戦っていても過密日程では維持が難しいので、本田圭佑の途中出場はあるのではないかと考えていた。実際、1-0で折り返した後半の頭から、本田はグスタボ・ゴメス、マヌエル・ロカテッリとともにアップを命じられた。
しかし、出場は後回しになった。リードを保っている展開で、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はまず18歳のロカテッリを投入する。その時、呼ばれたのは右ウイングのスソだった。ロカテッリは中盤の底に入り、リッカルド・モントリーボはインサイドMFにずれる。インサイドMFとして先発していたジャコモ・ボナベントゥーラは左ウイングへ上げられ、左ウイングを務めていたエムバイエ・ニアンが右に回った、ということだ。
これには、2つの意図があったようだ。まずは、中盤のボールキープの向上。3-5-2で先発したラツィオは後半の頭から4-3-3へシステムを変更して攻めに来ていたが、モンテッラ監督はつなぎを向上させることで逃げ切りを図った。
敵将のシモーネ・インザーギ監督は試合後、地元メディアに対して「あれでモントリーボやロカテッリにパスをつなげられるようになったので、付け入るところがなくなった」と振り返っていた。
そしてもう一つの意図は、前線の攻撃陣に敏捷性を保たせたかったことだ。試合後の「マンマークをされていたので、前線の選手にもっと動いてもらう必要があった」と語った。その上で、本田はアジリティに欠けると判断されたということか。
結局本田の出場は、その13分後になった。ボナベントゥーラと交代し、ニアンが再び左へと回され、本田は右に付いた。