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香川真司 8年前

香川は未だ“ベテラン”にあらず。新生ドルトムントの鍵「速ぇやつら」と共存できるか

18、19歳の選手たちが躍動するボルシア・ドルトムントにあっても、香川真司は自身をベテランとは感じてはいない。香川はダルムシュタット戦でみせたチームの新スタイルの鍵はそんな若い「速ぇやつら」と語る。ここ数試合は出場機会が減少している同選手だが、新星たちと共存していくことは可能なのだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

新スタイルが垣間見えたドルトムント

香川真司
ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 “新スタイル”が垣間見えた。

 2016年9月17日、ブンデスリーガ第3節が行なわれボルシア・ドルトムントはホームにSVダルムシュタットを迎える。この日ドルトムントは[4-1-4-1]の布陣でスタートした。

【GK】ビュルキ
【DF】パスラック、ソクラティス、ギンター、シュメルツァー
【MF】バイグル
【MF】プリシッチ、カストロ、ゲレイロ、デンベレ
【FW】ラモス

 ドルトムントは14日のチャンピオンズリーグ初戦レギア・ワルシャワ戦で大勝した勢いをジグナル・イドゥナ・パルク持ち込んだ。開始早々の7分にカストロが先制すると、ダルムシュタットに1本もシュートを打たせることなく前半の45分間を終えた。ボール支配率は実に75%を記録する。[4-1-4-1]の左インサイドハーフに入ったポルトガル代表ゲレイロが奮闘。[5-4-1]で引いて構えるだけのダルムシュタットを圧倒した。

 後半に入ると、ドルトムントの勢いはさらに増していく。48分、ゲレイロのミドルをGKが弾いたところをラモスが詰めて2-0。54分、シュメルツァーの左からの折り返しをファーでプリシッチが決めて試合を決定づける3点目。ダルムシュタットはボールを奪った直後のアイデアに乏しく、攻撃を組み立てることができない。

 そして71分、ドルトムントが新たなスタイルを見せ始めた。シュメルツァーに代わってローデが投入されると[3-2-4-1]に布陣を変更したのだ。

 3バックはパスラック、ソクラティス、ギンターで形成。2ボランチはローデとバイグルが組む。2列目は、右からモア、カストロ、香川真司、プリシッチ、そしてワントップにラモスだ。63分にモアはデンベレに代わり、香川はゲレイロに代わった。不慣れな[8番]をこなしたSBが本職のゲレイロに、サポーターは惜しみなく拍手を送った。

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