元バルセロナのサミュエル・エトー【写真:Getty Images】
元バルセロナのFWサミュエル・エトーは、レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドがMFシャビ・エルナンデスを批判した言葉は不当であるとして、バルサ時代の元チームメートを援護している。15日付のスペインメディア『カデナ・セール』が伝えた。
マドリーのエースであるC・ロナウドと、宿敵バルサの中心選手として長年プレーしていたシャビは、ここ数日”舌戦”を繰り広げていた。シャビがバルサのFWリオネル・メッシをたたえ、「C・ロナウドが不運なのは同時代に史上最高の選手がいること」と発言したのが発端だ。
C・ロナウドはこれが気に障った様子で、シャビは「名前を売ろうとしている」と反論。3度のバロンドールを受賞した自分に対して、一度も受賞歴がなく現在はカタールでプレーしているシャビが批判する資格はないと主張していた。
だが、バロンドールの受賞回数を根拠にC・ロナウドが優位に立つことはできないとエトーは語る。「ある選手が4度や5度受賞したからといって、最高の選手だと言えるわけじゃない。バロンドールがフェアだったとすれば、シャビは5回か6回は受賞していただろうね」と述べている。バルセロナとスペイン代表の黄金時代の中心として活躍し、数々のタイトルを獲得したシャビだが、得点を量産する選手が有利だとされるバロンドールの受賞は経験していない。
騒動のきっかけとなったC・ロナウドとメッシの比較については、エトーはやはり元チームメートのメッシを支持。「僕はいつもメッシの方を推すよ。彼のやることを近くで見てきたからね」とアルゼンチン代表FWをたたえつつ、「だからといって、クリスティアーノがサッカー界で歴史を作っているという事実も変わりはしない」と付け加えている。
【了】