リーガ史上初の日本人対決は実現なるか?
今週末に開催されるエイバル対セビージャは、日本サッカー史において特別な一戦になるかもしれない。
過去、リーガエスパニョーラでプレーした日本人選手は8人。そして今季、清武弘嗣がハノーファーからセビージャに移籍し、エスパニョールとの開幕戦に出場したことで9人目の選手となった。
しかし、この9人の選手が同じピッチに立ったことはない。だが、城彰二氏が2000年に初めてリーガのフィールドに足を踏み入れてから16年半、ついに史上初の日本人対決がスペインで実現する可能性が訪れた。
奇しくも、清武が相対するのはセレッソ大阪でともにプレーし、ドイツ時代にもしのぎを削ってきた乾貴士である。
この2人は清武が大分トリニータから加入した2010年1月から、乾がボーフム(ドイツ2部)に移籍する2011年8月までの1年半の間、同じ桜色のユニフォームに袖を通した仲だ。
リーガエスパニョーラでは史上初の日本人対決だが、両者はドイツ・ブンデスリーガで3度対戦した過去がある。
初対決は2012/13シーズン、フランクフルトの乾がゴールを決めて清武擁するニュルンベルクに2-1の勝利。その後は同12/13シーズンにスコアレスドロー、清武がハノーファーに移籍した14/15シーズンにもフランクフルトと2-2の引き分けと、乾の1勝2分となっている。
もしこの試合でリーガ史上初の日本人対決が実現すれば、国を変えて4度目の激突となる。
ヨーロッパリーグ王者のセビージャは今季のリーグ戦で2勝1分の2位。対するホームのエイバルも1部残留が目標でありながらも2勝1敗の6位と好位置につける。チームの今後を占う意味でも、どちらも重要な一戦となることは間違いなさそうだ。