元ナポリのディエゴ・マラドーナ氏【写真:Getty Images】
サッカー界のレジェンドである元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏は、10月にイタリアで行われるチャリティーマッチへの参加を表明し、そのためにトレーニングを開始したことを自身のフェイスブックで明らかにしている。
10月12日に、ローマ法王フランシスコの提唱によるチャリティーマッチがローマのスタディオ・オリンピコで開催される。「平和のための団結」と名付けられた試合は、世界に向けて平和のメッセージを発信することに加え、先月イタリア中部で発生した地震被害への支援も目的としている。
マラドーナ氏は、アルゼンチン人である現法王からこの試合への参加を要請され、応じることを決めたようだ。フェイスブックに投稿した動画の中で「フランシスコ法王から電話があった。もちろん参加する」と語った。
トレーニングを終えて疲れた様子のマラドーナ氏は、「平和のための試合に向けて万全の準備をするため、今日からカウントダウンを開始した。絶対に欠場したくはない。人工芝ではなく天然芝の上で練習しているよ」と約1ヶ月後の試合に向けて意気込みを見せている。
「イタリア人のために何かができることをとても嬉しく思う」とマラドーナ氏は続け、現役時代にプレーした国への愛着を強調。「私のことを愛してくれるのはナポリの人々だが、イタリアの全ての人々が私を尊重してくれる」と、古巣以外のファンのためにもプレーする意志を見せた。
かつてナポリを2度のスクデットに導くなどの活躍を見せたマラドーナ氏は、地元ファンにとって崇拝の対象となっている。ナポリも含めたイタリアのファンは、久しぶりにマラドーナ氏がピッチ上でプレーする姿を見ることができそうだ。
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