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香川真司 8年前

代役・ゲッツェ機能せず、トップ下争いは香川リード。敗戦で露呈したドルトの戦術的弱点

ブンデスリーガの第2節。アウェイに乗り込んだドルトムントはライプツィヒに敗れた。香川は負傷の影響で欠場し、トップ下にゲッツェが入るも機能せず。チームとして未完成であることを露呈した。(取材・文:本田千尋)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川が欠場。トップ下に入ったのはゲッツェ

香川真司
ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

ボルシア・ドルトムント

 “試運転”に失敗した。2016年9月10日のブンデスリーガ第2節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでRBライプツィヒと戦う。

 ライプツィヒ戦を、ドルトムントは[4-2-3-1]でスタートする。

 【GK】ビュルキ
 【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBバルトラ、左SBシュメルツァー
 【MF】2ボランチにローデとバイグル、右SHカストロ、左SHシュールレ、トップ下にゲッツェ
 【FW】オーバメヤン

 前節のマインツ戦から、先発陣に変更があった。コンディションを順調に整えたEURO参加組のバイグルがボランチに入る。そして香川真司が不在のトップ下に、ゲッツェだ。今夏バイエルンから移籍したゲッツェは、復帰後のドルトムントで初の公式戦出場となった。香川は足首の捻挫により遠征に帯同していない。

 ライプツィヒ戦でゲッツェは、輝きを放てなかった。周囲との連動と連係を欠いた。6分、エリアの手前でシュメルツァーからパスを受けて、ダイレクトで中央に落とす。しかしボールは無人のスペースに流れた。

 もちろん今季では初めての公式戦で、早い時間帯ということもあっただろう。時間が進むにつれて、例えば30分には、左サイドのローデからエリア内でパスを受けて、ターンからシュールレのミドルシュートを引き出した。持ち味の片鱗を見せている。

 しかし決定機を作り出すことや、決定的なシュートを打つまでには至らない。ライプツィヒの組織立った守備に苦しみ、65分過ぎには運動量が低下し、71分にゲレイロと交代になった。ゲッツェは、ライバルの欠場で巡ってきたチャンスをモノにできなかった。

 もっともパフォーマンスの停滞は、ゲッツェに限ったことではない。監督トゥヘルは試合を「正確性を欠いて勝利を収めることは難しい」と振り返る。ライプツィヒは連動したプレスでドルトムントから「正確性」を奪った。

 ドルトムントがボールを持っている時には、[4-2-2-2]で構える。2列目の[2]は少し幅を取り、ゾーンとマンツーマンの間のような守備でドルトムントを苦しめた。シュメルツァーは「スペースを利用してパスを回すことができなかった」と振り返る。

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