ミランのFWカルロス・バッカ【写真:Getty Images】
ウェスト・ハムの指揮官であるスラベン・ビリッチ監督が、今夏にミランのエースであるFWカルロス・バッカの獲得に至らなかった理由について明かした。9日にイタリアの『ミランニュース.it』が報じている。
ウェスト・ハムは、今夏にバッカの獲得まで後一歩のところまで迫っていた。資金難に悩まされていたミランとは3000万ユーロ(約34億円)でクラブ間合意に至っており、交渉は成立。しかし、バッカ本人がオファーを断り続けたことで結局移籍が実現することはなかった。
ウェスト・ハムのビリッチ監督は、「我々は今夏の移籍市場で数年前まではクラブが獲得することなど考えることもできなかったような選手を獲得しようとした」と口を開くと、「昨年の9月にFWシモーネ・ザザを獲得したかったけれど、ユベントスには売却する気がなかった。それから(リヨンに所属するFWアレクサンドル・)ラカゼットをターゲットにし、そしてバッカに辿り着いた」と同選手の獲得に乗り出すまでの経緯を振り返っている。
そして、「だけど、バッカは我々にとってファーストチョイスではなかったんだ。それに彼はアーセナルやアトレティコ・マドリーからのオファーを待っていて、そして結局ミランに残ることに決めた」とクラブ間合意に至ったにもかかわらず、ウェスト・ハムにとってもバッカにとってもお互いに本命ではなかったことを明かした。
これによりウェスト・ハムは本命のザザを獲得し、ミランに残留したバッカがセリエAの開幕戦でハットトリックを達成。結果的に両クラブにとって良い結果となったようだ。
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