デイビッド・ベッカム氏(中央)とジャック・ウィルシャー(左)【写真:Getty Images】
アーセナルからボーンマスへと期限付き移籍することになったイングランド代表MFジャック・ウィルシャーは、同国の元スター選手であるデイビッド・ベッカム氏のアドバイスを参考にして移籍先を決断したようだ。2日付のイギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
ウィルシャーは、夏の移籍市場の最終日となった8月31日にボーンマスへのレンタル移籍が決定した。負傷による長期離脱を繰り返し、安定した活躍を見せることができていなかった”未完の大器”は、環境を変えて新たなスタートを切ることになる。
複数のオファーの中からボーンマスを移籍先に選ぶ上で決め手となったのは、イングランドの産んだ大スターであるベッカム氏の助言だったという。ウィルシャーはクリスタル・パレス、ローマ、ミランからもオファーを受けていたが、ベッカム氏は同選手に電話をかけ、ボーンマスへの移籍を勧めたとのことだ。ローマもウィルシャーの獲得に接近していたとみられるが、最終的にはボーンマスに軍配が上がる結果となった。
ベッカム氏は現役キャリア終盤の2013年1月に、パリ・サンジェルマンに加入する前にアーセナルの練習に参加し、ウィルシャーとともにトレーニングを行ったこともあった。そういった縁もあって同選手にアドバイスを送ったようだ。
一方で、現役時代にマンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表でベッカム氏の盟友だったポール・スコールズ氏は、ウィルシャーはボーンマスではなくローマなど他国のビッグクラブへ移籍するべきだったと主張している。ウィルシャーは、自身の決断とベッカム氏の助言が正しかったことを今後の活躍で証明することができるだろうか。
【了】