イングランド残留を希望したジャック・ウィルシャー【写真:Getty Images】
元イングランド代表のポール・スコールズ氏は、アーセナルのMFジャック・ウィルシャーの選択を必ずしも歓迎はしていないようだ。3日、イギリス『スカイスポーツ』に見解を述べている。
アーセナルの下部組織で育ち、将来を有望視されてきたウィルシャーだが、相次ぐ負傷に悩まされて安定した活躍を見せることはできていなかった。移籍市場最終日の8月31日には、今季プレミアリーグに昇格したボーンマスへ期限付き移籍することが決定している。
ローマなどからの関心も噂されていた中で、プレミアリーグでのプレー続行を選んだ形だが、スコールズ氏はそれがウィルシャーにとって最善の選択だったとは考えていない様子。「視野を低く設定しすぎているのではないか」として、次のように語った。
「アーセナルを離れなければならないのであれば、ローマのようなビッグクラブで見たかったと思う。海外で経験を積むことだ。それこそが彼にとって素晴らしいことだっただろうし、イングランド代表にとっても素晴らしいことだっただろう。彼はイングランドのトップ3やトップ4のクラブでプレーすべきであり、それこそが目標とするべきことだ」
スコールズ氏はさらに、小クラブであるボーンマスに移籍したからといって必ずしも常にポジションが確約されるわけではないことも指摘。ポジション争いに勝利しなければならないことに変わりなはないと強調している。
「とにかくコンディション次第だ」とスコールズ氏はウィルシャーの抱える最大の問題への懸念を示した上で、「コンディションが良ければトッププレーヤーであることに疑いはない」と能力の高さへの評価も口にした。今でも期待を受け続けているウィルシャーは、今季こそ新天地で年間を通しての活躍を見せられるだろうか。
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