“愛のキューピット”となったリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
リオネル・メッシはゴールを決めることでアルゼンチン国民を幸せにするだけではない。同選手のサインをきっかけとして、一組の夫婦が誕生することになった。2日付のアルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が報じている。
アルゼンチンのメンドーサに住む婦警のセシリア・フェルナンデスさんは、恋人であるホルヘ・パボンさんとの結婚を望んでいたが、ホルヘさんの方はなかなか首を縦に振らなかったという。それでも恋人の熱意に根負けしたのか、ひとつの望みを叶えてくれれば結婚するという条件を出した。
その条件とは、ニューウェルス・オールドボーイズのユニフォームにメッシのサインをもらうこと。ホルヘさんはニューウェルス・オールドボーイズと、少年時代にバルセロナへ移るまでこのクラブに所属していたメッシの大ファンだとのことだ。
1日にメンドーサで行われた2018年W杯予選のウルグアイ戦に向けてアルゼンチン代表が現地入りると、セシリアさんはチームの宿泊するホテルに駆けつけ、「レオ、ユニフォームにサインをして。そしたら結婚するから! お願い!」と書かれた紙を掲げて必死のアピールを試みた。「すごく重要なミッションなの。不可能でもやってみせるわ」と地元メディアの取材に応える様子も伝えられていた。
結局メッシに会うことはできなかったものの、アルゼンチン代表スタッフが粋な計らいを見せた。セシリアさんからユニフォームを預かり、メッシにサインをさせた上で彼女に返したのだ。そこにはサインに加えて、「結婚おめでとう。レオ」と直筆のメッセージも添えられていた。
セシリアさんの行動とメッシの対応に、ホルヘさんはもちろん結婚をOKした。2人はソーシャルメディアで動画を投稿し、来年2月14日のバレンタインデー(アルゼンチンでは”恋人たちの日”)に結婚することを報告している。
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