バイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
今季よりバイエルン・ミュンヘンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が“禁断の移籍”をしないことを宣言した。3日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。
アンチェロッティ監督は、これまで率いたミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリーで数々のタイトルをもたらして来た名将だ。特にミランとマドリーではチームをチャンピオンズリーグ(CL)制覇へと導いており、欧州の強豪チームであるバイエルンでも近い将来ミュンヘンでも同じ偉業を繰り返すことになるかもしれない。
このように異なる国で様々なクラブを率いて来たアンチェロッティ監督だが、同監督には“禁断の移籍”は存在しないというモットーがあるようだ。そこで同監督は、将来に率いることがないクラブ名を挙げている。
今月にCL・グループリーグでアトレティコ・マドリーと対戦するために思い出の地であるマドリードへ戻る同監督は、「アトレティコやバルセロナでは絶対に指揮を執らないよ」と答えると、「彼らの歴史を尊重しているけれど、2年間マドリーで指揮を執った私にはそんな選択は絶対にできない」と禁断の移籍は存在しないことを宣言した。
そして、将来母国イタリアのクラブを率いる可能性があるかどうかについて尋ねられると、「可能性はあるよ。だけどラツィオ(現役時代にローマに在籍)とインテルで指揮を執ることはないね。私はミランのサポーターなんだ」と告げると、「これは私の歴史であり、これを尊重することはとても大事なことだ」と古巣愛を宣言している。
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