バイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
今季よりバイエルン・ミュンヘンで指揮官を務めるカルロ・アンチェロッティ監督は、2013年から2年間過ごしたレアル・マドリーでの経験を誇りに思っているようだ。2日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。
アンチェロッティ監督は、2013年にマドリーの指揮官に就任するとその年にチャンピオンズリーグ(CL)を制覇。クラブに記念すべき10度目のCLのタイトルをもたらした。しかし翌年には主要タイトルで無冠に終わり、シーズン終了後に解任されている。
それでも、同監督にとってマドリーでの経験はキャリアで特別なものだったようだ。同監督は、「マドリーで指導することはほぼ唯一無二の経験だったよ。マドリードで起こることはあそこでしか起きないことなんだ。たとえクラブから追い出されるにしても体験する価値があった」と微笑みながら当時の記憶を振り返っている。
その他のクラブとの違いについて尋ねられると、「歴史、伝統、サポーター、あそこにはマドリーに対する世界中の無条件の愛がある」と答えると、「ミラノやパリ・サンジェルマンやチェルシーで受けたような深い愛情を受け取った」と説明した。
キャリアで最も素敵な思い出について尋ねられると、「マドリーで成し遂げたクラブ10度目のCL制覇とミランで初めてCLを制した時の思い出だね。この2つの偉業には同じ価値があるんだ。これを手にするために懸命に戦った」と答えている。
それから1年間休業し、新たにバイエルンで指揮を執ることになった。同監督は、「再び最高のクラブから再出発を図るよ。1年間たっぷりとリラックスさせてもらった」と今季から始まった新たな挑戦に意気込んでいる。
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