C・エリクセン(左)とE・ラメラ(右)【写真:Getty Images】
トッテナムは、MFガレス・ベイルを売却して得た資金の投資に失敗したようだ。2日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
トッテナムは、2013年にベイルを当時の史上最高額となる1億70万ユーロ(約117億)でレアル・マドリーへ売却。そしてクラブは、その資金で7名の選手を獲得したが、その後3年間でチームに残った選手はMFエリク・ラメラとMFクリスティアン・エリクセンの2名しかいない。
トッテナムは当時、ラメラをローマから3000万ポンド(約41億円)で獲得し、エリクセンを約1150万ポンド(約16億円)で獲得した。後者は加入してからすぐにチームへ溶け込むと、チームの原動力として3年間で公式戦128試合に出場して30得点を決める活躍をみせている。
しかし問題は残りの5名の選手だ。それらの選手の中でクラブに利益をもたらした選手は、MFナセル・シャドリしかいない。中国の広州恒大へ売却したMFパウリーニョは720万ポンド(約10億円)の損失、そしてビジャレアルへ売却したFWロベルト・ソルダードは1400万ポンド(約19億円)の損失を生じさせた。
さらに、ワトフォードに売却したMFエティエンヌ・カプエは260万ポンド(約3億円)の損失、またナポリへ売却したDFヴラド・キリケシュは400万ポンド(約5億円)の損失を生んでいる。つまり、合計で2780万ポンド(約38億円)を損失し、利益はシャドリがもたらした600万ポンド(約8億円)しかない。
巨額の資金を手に入れても、適切に投資をすることは容易なことではないようだ。
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