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ナスリ、ペップの慰留を固辞しセビージャ移籍「監督は残留させようとしていた」

text by 編集部 photo by Getty Images

ナスリ
セビージャ入団会見に臨んだサミル・ナスリ【写真:Getty Images】

 マンチェスター・シティからセビージャへの移籍が決定した元フランス代表MFサミル・ナスリは、ジョゼップ・“ペップ”・グアルディオラ監督によりクラブを追い出されたのではなく、むしろ監督に引き留められていたと主張している。セビージャ入団会見でのコメントを、2日付スペイン『マルカ』などが伝えた。

 ナスリはプレシーズンに体重オーバーの状態で合流したことで、今季からシティ指揮官に就任したグアルディオラ監督の構想外にされたと見られていた。シーズンが開幕してもわずかな時間しか起用されることはなく、夏の移籍市場の最終日となった8月31日には、日本代表MF清武弘嗣も所属するセビージャへのレンタル移籍が決定した。

 だが、シティを離れたのはペップの意向によるものかと会見で質問を受けたナスリは、「全くの正反対だ。ペップは最後の瞬間まで、僕を残留させようとしていた」と回答。シティに残れば出場機会も十分に得られる見通しだと言われたのだという。

 移籍は自身の決断であり、監督の説得に応じることなくシティを去ったというのがナスリの言い分だ。

「僕はシティを離れたいという気持ちを固めていた。僕が望まれる場所、本来のレベルを取り戻せる場所に行きたかったからだ。愛情を与えてくれる、家族のようなクラブが必要だった。セビージャはそういうクラブだ。最後の瞬間まで出させてもらえず、扉を開けてはもらえなかったよ」

 当初はトルコのベジクタシュが獲得に動いていることが取りざたされていたが、セビージャへの移籍を選んだ理由については、「リーガ・エスパニョーラはトルコよりも良いリーグだ」と率直にコメント。「世界最高のリーグであって、セビージャはその中でトップ4の一角だ。トルコにそれはなかった」と述べている。

 セビージャはこの夏、清武も含めて攻撃的な選手を数多く補強してきた。ナスリも新たに加わり、ホルヘ・サンパオリ監督が豊富な戦力をどのような形で起用していくのかに注目が集まりそうだ。

【了】

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