ユベントスに加入したゴンサロ・イグアイン【写真:Getty Images】
今夏イタリアに衝撃を与えたゴンサロ・イグアインのユベントス移籍を、元同僚であるナポリのGKホセ・マヌエル・レイナが糾弾した。スペイン『オンダ・ゼロ』が報じている。
2013年にマドリーからナポリに加入したイグアインは、エースストライカーとして3年間にわたりゴールを量産。特に昨シーズンはセリエAで年間36ゴールを叩き出し、1シーズンの得点記録を66年ぶりに更新してみせた。
ナポリにとって絶対的なエースだったが、この夏には巨額の移籍金でリーグ王者ユベントスに引き抜かれることになった。ナポリからユベントスへの移籍はスポーツの上でのライバル関係にとどまらず、イタリアの南北問題にも関連する「禁断の移籍」であり、ナポリファンは激しく怒りをあらわにしている。
レイナは母国スペインのラジオ『オンダ・セロ』によるインタビューで、その衝撃の大きさについて語った。「ナポリファンにとって、イグアインの放出を受け入れるのは難しかった。フィーゴのバルセロナからマドリーへの移籍に比較できるものだ」と述べている。
1990年代後半にバルセロナの中心選手として活躍した元ポルトガル代表のフィーゴ氏は、バロンドールを受賞した2000年にマドリーへと移籍。世界最高クラスの選手のライバルクラブへの移籍は大きな騒動を巻き起こし、フィーゴ氏は「裏切り者」「守銭奴」としてバルササポーターからの深い恨みを買うことになった。
ナポリ市民から大きな怒りを買ったイグアイン。今季のユベントス対ナポリは例年以上に大きな注目を浴びることになりそうだ。
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