岡崎慎司【写真:ダン・オロウィッツ】
【日本 1-2 UAE 2018年ロシアW杯アジア最終予選】
日本代表は1日、ロシアW杯アジア最終予選でUAE代表と対戦し、1-2の逆転負けを喫した。
最前線の位置で先発した岡崎慎司だったが、守備での貢献は見せたがなかなか決定機に絡めない。そんな中で迎えた59分、本田圭佑のクロスを完璧なタイミングで合わせるも、渾身のヘッドはクロスバーに嫌われた。
所属するレスターでも主力として奮闘しているが、ストライカーはジェイミー・ヴァーディ。だが、日本代表では9番の仕事が求められる。
「クラブで点を取れる役をやらせてもらっているわけではないし、そこで勝負していくというのがまだまだ感覚的に足りない。前で張るというところを普段やれていないので、頭ではアイディアは浮かんでいるけど、感覚的にはまだ追いついてない」
逆転を許してからはチーム全体でひたすらゴールを目指した。サイド攻撃からあわやという場面も作ったが、ネットを揺らすことはできなかった。「2失点目してからは焦った展開になってしまった」と岡崎はいう。あの時間帯、どのようなプレーが必要だったのか。
「自分たちでコントロールして、もうちょっと狙いのあるサッカーをしていかないといけない。厳しい予選で2失点してしまうのが一番きつかったかなと」
敗戦は受け入れるしかないが、複数失点を喫していては勝利を掴むのは難しい。アジア相手には攻撃の時間が長くなるが、守備でのリスクマネジメントも重要になってくる。追加点を奪えなかったことはもちろん反省材料だが、失点しないための試合運びも求められる。
この日は後半途中に交代を告げられる悔しさも味わったが、「不満はない。『こいつやってくれるな』というのを出せれば代えられないと思う」と下を向く様子はない。6大会連続のW杯出場は、岡崎のストライカーとしての覚醒にかかっている。
(取材:元川悦子)
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