ユベントスのFWゴンサロ・イグアイン【写真:Getty Images】
今夏に資金難に悩まされたミランの控え目な補強は、イタリア紙からも酷評されているようだ。1日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
今夏のセリエAの移籍金総額は、7億735万ユーロ(約813億円)と昨季を上回る金額を記録。その上損失も僅かな金額となり、全体的に収支バランスの取れた補強が行われた。
今夏の補強が最も高評価されたクラブはユベントスだ。セリエA史上最高額でゴンサロ・イグアインを獲得すると、サッカー史上最高額でポール・ポグバを売却。エキスパートな選手を複数獲得して大型補強を行ったクラブは、最後にアクセル・ヴィツェルの獲得に失敗したものの2350万ユーロ(約27億円)の黒字で補強を終えた。
10点満点で9点が付けられたユベントスの次に高評価されたクラブが、昨季を2位で終えたナポリだ。8.5点が付けられた同クラブは、絶対的エースのイグアインを失った代わりに有望な選手たちを複数獲得し、将来に向けたチームを作り上げている。
長友佑都が所属するインテルは、3位で8点が付けられた。1億290万ユーロ(約118億円)というセリエA最高額の損失を出した同クラブは、エースのマウロ・イカルディを死守。全てのポジションを適切に補強できたわけではないが、新オーナーの情熱が高評価されている。
一方で、最低点が付けられたのが本田圭佑が所属するミランだ。4.5点が付けられた同クラブは、資金不足やクラブの売却交渉により補強が遅延。本格的な補強を1月へ延期することにしたミランは最低限の補強で妥協し、将来のDFの要であるアレッシオ・ロマニョーリを守り切ることを最大の補強としている。
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