ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
【日本 1-2 UAE 2018年ロシアW杯アジア最終予選】
日本代表は1日、ロシアW杯アジア最終予選でUAE代表と対戦し、1-2の逆転負けを喫した。
「ボールをより早く動かしてほしい」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督は選手たちに要求したというが、スピーディーな攻撃は影を潜めた。中央の狭いスペースをこじ開けようとする意識が強く、フィニッシュに持ち込めないシーンも目立った。
ボールの動きが停滞した原因について「疲労も考えられる。何人かの選手はそのプレーを実行するフィジカルコンディションがなかった」と指揮官。そして「なぜこの選手を選んでしまったかと自分に疑問を持っている」と続けた。選手名を明かすことはしなかったが、人選を悔やむ様子は伺えた。それでも、「とにかく監督を批判してほしい。選手のことを私はしっかり守りたい。私のチョイスが悪かった」とイレブンを擁護した。
失点は直接FKとPKによるものだった。1点目は判定に泣かされた面もあるが、PA内でのファウルはいただけない。3人で相手を囲みながら奪いきれずに倒してしまった。
「我々の守備面で能力の限界も見せたのかなと。最後の30mはFKを与えるなと言った。2失点目は3対1の状況でボールを奪いに行ったわけだが、ボールを外に出せなかったのが実力。私は最初からデュエル、デュエルと言っていたが、みなさんもデュエルがどうだったかというのがわかったと思う」
初戦を落とす厳しい結果となったが、最終予選は今後も続く。ハリルホジッチ監督も「まだまだ最後ではない」と諦めた様子はまったくない。まずは次節のタイとのアウェイゲームをしっかり勝利し、勢いをつけたいところだ。
(取材:植田路生)
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