過去最高の移籍金を記録したポール・ポグバ【写真:Getty Images】
2016年夏の移籍市場でプレミアリーグの20クラブが選手補強に費やした総額は、過去の記録を大幅に更新する11億6500万ポンド(約1580億円)に達した。イギリス『BBC』が伝えている。
プレミアリーグのクラブによる移籍金総額は、昨年夏にも8億7000万ポンドで新記録を更新していたが、新たなテレビ放映権契約により各クラブが資金を増強させた今夏はそのラインを楽々と突破。移籍市場終了の6日前には昨年の記録を更新し、ウインドウ最終日の31日を待たずして10億ポンドの大台が達成されていた。
31日にもチェルシーがパリ・サンジェルマンからDFダビド・ルイスを3400万ポンド(約46億円)で、トッテナムがニューカッスルからMFムサ・シソコを3000万ポンド(約40億7000万円)で獲得するなどの大型補強が相次いだ結果、総額は昨シーズンを約34%上回る数字にまで達している。
『BBC』が監査法人デロイトによるデータとして伝えたところによれば、移籍金総額でプレミアリーグに次ぐ2位となったのはイタリア・セリエAだが、その総額はプレミアリーグの約半分の5億9000万ポンド。ブンデスリーガ(約4億6000万ポンド)、リーガエスパニョーラ(4億ポンド)がそれに続いたとのことだ。
高額移籍の筆頭はもちろん、マンチェスター・ユナイテッドがユベントスから獲得したフランス代表MFポール・ポグバ。8900万ポンド(約120億円)の取引は、サッカー界における移籍金の史上最高額を更新するものとなった。
そのポグバを獲得したユナイテッドも含めて、実に20クラブ中13クラブが1人の選手に対する移籍金支払額のクラブ記録を更新している。クラブレコードとなる金額で新クラブに加入したのは他に、リバプールFWサディオ・マネ(3600万ポンド)やクリスタル・パレスFWクリスティアン・ベンテケ(3200万ポンド)、レスター・シティFWイスラム・スリマニ(2900万ポンド)などだ。
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