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リーグアン、明暗分かれた酒井宏樹と川島永嗣。イブラ放出のPSG、新体制はスロースタート

第3節が終わり、伏兵ギャンガンが首位にたつリーグアン。酒井宏樹(マルセイユ)、川島永嗣(メス)ら日本人選手にも注目が集まっている。絶対王者として4連覇を成し遂げたPSGは、イブラヒモビッチを放出後初のシーズンでもその強さを見せつけることができるだろうか。(取材・文:小川由紀子【パリ】)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

首位ギャンガンを率いる元PSG監督

ギャンガンを率いるアントワーヌ・コンブアレ監督
ギャンガンを率いるアントワーヌ・コンブアレ監督【写真:Getty Images】

 リーグ1が開幕して早くも第3節を消化した。現時点で首位に立っているのはギャンガンだ。あまり馴染みのない名前かもしれない。実際、これまでもリーグ2に所属していたシーズンの方が多いクラブだ。リーグ1での最高位は7位。しかしフランス杯では毎年なかなか善戦していて、この10年間で2009年と2014年の2度優勝している。しかも2009年はリーグ2所属チームとしての優勝だからすごい。

 ちなみに2度とも決勝戦の相手はレンヌだった。ギャンガンとレンヌはともにフランス北西部ブルターニュ地方のクラブ。ブルターニュ地方はイギリスの影響を強く受けていて(イギリスの正式名称、グレート・ブリテンの、“ブリテン”をフランス語読みしたのがブルターニュ)、サッカー熱も高いから、両者による決勝戦ではスタッド・ド・フランスは超満員になり、熱烈な応援合戦が繰り広げられる。

 今季ギャンガンを率いるのは、アントワーヌ・コンブアレ監督。PSGが現在のようにギャラクシー化して、“ブランド”監督を採用するようになる前の最後の指揮官だ。

 カタールのお偉方には「器じゃない」という烙印を押されてしまったが、フランス国内では経験豊富な指揮官の一人と評価され、テレビのサッカー番組にコメンテーターとして登場することも多い。

 顔つきは気難しそうだが、案外人懐こくて話しかけやすい「おっちゃん」タイプ。ゴルフ好きで知られ、ロラン・ブラン監督とは特に親密なゴルフ仲間でもある。

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