岡崎慎司【写真:Getty Images】
日本代表は29日、来月初旬のロシアW杯予選に向け、合宿2日目の練習を行った。
自身3度目のアジア最終予選となる岡崎慎司は「(試合に)出るからにはゴールを取らないと意味がない」とストライカーとしての矜持を口にする。さらに「このチームに一番必要なのは自信だと思う。それを手に入れるためには勝たないといけないし、ゴールを取らないと勝てない。自分が点を取るという強い気持ちを持って、チームを引っ張っていけたら」と、チームのためにネットを揺らす決意を語った。
得点にこだわるのはFWとしては当然のことかもしれないが、岡崎がそこに集中するのは「それ以外のプレーというのはあまり意識しなくてもできる自信がある」からである。仲間を助ける献身的なプレーも大きな特徴の一つだが、岡崎にまず求められるのはゴールだろう。
すでに気持ちは臨戦態勢だ。「フレンドリーマッチでもないし、本番なので。緊張感もチームは持っている」と、“決戦モード”に入っている。
もちろん、難なく突破できるほど最終予選は甘くはないだろう。これまでの成績を考えれば、日本とオーストラリアがW杯出場の有力候補だが、岡崎はこう話す。
「1試合1試合が本当に重要で、勝てばすごくラクになると思うし、僅差になってくると思う。みんなが(突破を)狙えるような予選っていうのはなかなかないので、そういう意味で一瞬の隙も見せられない」
アジア各国も成長を遂げており、日本がアジアカップでベスト8止まりだったことも忘れてはならない。「どこも勝つ可能性がある」と岡崎。6大会連続のW杯出場を懸けた、本当に厳しい戦いが始まろうとしている。
(取材:元川悦子)
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