バレンシア戦、首位を狙い「もう1点!」と叫ぶ【写真:goal.com】
15日のリーガエスパニョーラ第16節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのバレンシア戦を3-0で終えた。シメオネ監督は試合後、3点差とした後もゴールに執着した理由を「勝利とさらなる結果を求めている」ためと説明している。
アトレティコはこの試合で4-0以上の勝利を収めれば、バルセロナを得失点差で抜いて首位に立つことができた。ディエゴ・シメオネ監督はそれを受けてか、3-0とした後にも「あと1点! あと1点だ!」と選手たちに叫び続けている。
アルゼンチン人指揮官は試合後会見で、そう叫んだ理由を説明している。スペイン『マルカ』がコメントを伝えた。
「私は勝利とさらなる結果を常に求めている。チームが消極的な姿勢を見せることや、試合中に満足感を得ることは望んでいない」
また、バルセロナが記録的な成績を収めていることを強調した。
「彼らは成層圏に位置するチームであり、それによって我々は首位に位置していない。バルセロナはこの10年間、信じられないような数字を残している。現在は(FWリオネル・)メッシが不在だが、それでも簡単に試合を解決してしまう」
「私が指揮官としてここに戻ってきたとき、一チームがとても困難な状況を生み出していた。バルサは多くのゴールを決めており、だから私は最初に守備面の重要性を説いたんだ。我々は今現在のことだけを意識して、これまで壁を乗り越えてきた。一度成功を手にしても、同じやり方で進む必要がある。サッカーには保証など何もなく、各試合が質の異なるものだ。我々は今に生きる。その瞬間を目一杯楽しみながらね」
シメオネ監督はこの会見でも、「試合から試合へ」進む必要性を訴えている。
「試合から試合へと進まなければならない。今だけを意識しながらね。このチームは現在歩んでいる道が険しいもので、どんな瞬間にでも困難に陥る可能性があると理解している。現実から目を逸らすわけにはいかない」
一方、2回目のPKの際にMFラウール・ガルシアにキッカーを務めさせようとしたことを認めている。
「それは確かだが、幸運なことに彼らは私の言葉に気付かなかった。選手たちは(1回目のPKを外したFW)ジエゴ・コスタが再び蹴ることを望んだんだ。彼らはD・コスタを信頼している。それは素晴らしいことだと思う」
ミロスラヴ・ジュキッチ監督率いるバレンシアについての見解も示した。
「違うクラブには敬意を表す。バレンシアは素晴らしい選手たちと監督が在籍するチームだ。そうであるならば、チームが機能するのを待たなければならない。アトレティコにも同じような過去があった。今後の幸運を祈っているよ」