退団が囁かれるFWアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
サンプドリアに所属する元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノの退団が迫っているようだ。28日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
長年の求愛が実って再び古巣サンプドリアへと戻って来たカッサーノ。しかし、現在は関係が悪化したクラブと全面対決中である。
きっかけは、今年の5月に行われたジェノアとのダービー後に起きたマッシモ・フェレーロ会長の右腕とされる顧問弁護士との激しい口論だ。それ以降クラブはカッサーノを構想外とし、現在全力で退団へ向かわせようとしている。
しかし、カッサーノには全く退団するつもりがない。そうして冷遇を受ける羽目となった。クラブはチームとトレーニングをすることを禁止した後にドレッシングルームの使用も禁止したことで、現在カッサーノは倉庫係が使用する更衣室へ移動させられている。
さらにクラブは、公式サイトからもカッサーノの顔写真を削除した。名前は未だ残っているが、顔写真だけが消されている。そこで、カッサーノの代理人であるジュゼッペ・ボッツォ氏が口を開いた。
「彼はサンプドリアにいたいんだ。論争がしたいのではなくクラブを愛しているんだよ。フェレーロ会長は和解すべきだ。ここでは戦争なんて起きていない。彼にとって今季がここにいる最後のシーズンとなるんだよ。まだサンプドリアでプレーしていたい彼の夢を否定することなんて誰にもできない」
現在セリエBのヴィルトゥス・エンテッラがカッサーノの獲得に乗り出していると報じられている。移籍市場が閉まる残り数日間でカッサーノの状況に変化が訪れるだろうか。
【了】