香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は28日、来月初旬のロシアW杯予選に向けて合宿を開始した。初日の練習には、現地時間の27日にドイツで試合を終えたばかりの香川真司も合流していた。
来月1日に対戦するUAEは、昨年のアジアカップ準々決勝で敗れた因縁の相手だ。香川はその試合のPKを外してしまい、敗戦の原因になってしまった。その悔しさをいまだに思い浮かべることがあるという。
それだけでなくW杯出場に向けた最終予選の所詮ということもあって、士気は非常に高い。「初戦、2試合目と必ず勝たなければいけない。ただそんなに甘くないと思う。どうなろうが1年間を通して最終予選は続くので、そのスタートとしてまずは勝つことを目標にやっていきたい。本当に長い戦いが始まるので、いいスタートを切りたい」と香川は意気込みを語った。
UAE戦の重要度を意識してか帰国も早かった。一晩余裕を持って移動する選択肢もあった中、現地時間27日にドルトムントでブンデスリーガ開幕戦に出場してから、すぐに空港へ向かって日本へ帰ることを自ら選んだ。
「日本に着いて4日間ある。明日の昼に着くのと夜に着くのとはちょっと違うので、そういう意味では時間は十分にある。しっかりと準備していきたい」とコンディション調整に余念がない。
これまでなら厳しいスケジュールでの移動は避けていたかもしれないが、香川なりにチームの中心としての自覚が生まれたことも今回の決断に影響している。古参メンバーとして甘いところは見せられない。
「やはり年齢も27ということで、それなりの経験をしてきていますし、その重みはすごく感じている。責任を持ってこの最終予選に臨みたい」
現在の日本代表ではベテランの部類に入る香川は、ピッチ上で違いを見せられるだろうか。ホームでのUAE戦は、1年半前の悔しさを晴らす絶好の機会だ。
(取材:元川悦子)
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