浅野拓磨【写真:Getty Images】
ブンデスリーガ2部のシュトゥットガルトは26日、アーセナルから日本代表FW浅野拓磨の期限付き移籍加入を発表した。契約期間は今季終了までの1年間となっている。
ヨーロッパで実績のない21歳のストライカーに背番号「11」を与えたことからも分かる通り、シュトゥットガルトは浅野に大きな期待を寄せている。1部昇格のために重要な存在になると考えている。
ヤン・シュインデルマイザーSD(スポーツディレクター)はクラブ公式サイト上で「拓磨は我々の前線に完璧な選手」と、アーセナルから加入した新戦力を絶賛した。
「素晴らしいゴールへの怖さを醸し出し、足が速く、非常に機敏だ」と、Jリーグや日本代表で見せてきた圧倒的なスピードへの評価が高い。リーグ優勝を成し遂げた昨季、サンフレッチェ広島ではスーパーサブとして途中出場が中心だったにもかかわらず32試合で8得点を挙げた。今季はここまで4得点を記録している。
また、かつて浦和レッズで選手として活躍し監督も務め、現在古巣シュトゥットガルトの名誉職に就いているギド・ブッフバルト氏の存在も浅野の移籍に影響を及ぼしたようだ。
シュインデルマイザーSDによれば、浅野には「ブッフバルト氏も彼に早くから注目していた」といい、シュトゥットガルトもクラブとして動向を追っていたという。過去には岡崎慎司や酒井高徳が在籍し、現在は細貝萌が所属するなど日本人に馴染み深いクラブでもある。
実際に今年3月末にシュトゥットガルトが広島時代の浅野獲得に動くと報じられたこともあった。「拓磨にずっと注目してきた」というシュインデルマイザーSDの発言も間違いではなかったのだろう。
レンタル元のアーセナルからも「グッドラック」と送り出された浅野は、周囲の期待と信頼に応えてドイツでワンランク上の選手へと飛躍を目指す。そして見据える先はプレミアリーグだ。
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