ようやくステージ初勝利、J1通算350勝
明治安田生命J1リーグ2ndステージ第10節。ジュビロ磐田はアウェイでアビスパ福岡と対戦した。アダイウトンのゴールで先制しながら同点に追いつかれ、一時は逆転を許した。それでも諦めないサックスブルーは、後半にアダイウトンがこの日2点目を奪って試合を振り出しに戻すと、パパドプーロスが来日初ゴールを奪って逆転。2ndステージ未勝利が続いていた磐田がようやく初勝利を挙げ、年間勝ち点を31に乗せた。足踏み状態が続いていたJ1通算350勝もようやく達成することができた。
前線の『個』が活きたことは収穫だろう。2得点を奪ったアダイウトンだが、先制点もこのブラジル人アタッカーから生まれた。川辺のフィードに走り込むと、相手のクリアミスが自らにこぼれる。これを冷静にゴールへ流し込み、スコアを動かした。
さらに2点目のシーンは、ジェイのシュートを相手GKが弾いたところを抜け目なく詰めたものだ。2ndステージでは得点がなかったばかりか、その猪突猛進の突破が相手に阻まれていた。さらにプレー選択の悪さからボールを失うことも少なくなかったが、この日は持ち味を活かす形でチームの勝利に貢献した。
元イングランド代表ストライカーのジェイも、相手の厳しいマークに遭いながら懐の深いボールキープで時間を作るなど、存在感を発揮した。アダイウトンの2点目、パパドプーロスの逆転弾のいずれにも絡んでおり、この福岡戦は、彼が最前線にいることの意義を再認識させられる試合となった。