本田、開幕戦はベンチスタートか。同ポジションではスソがリード
「明日の試合ではテストはしない。あくまで結果を出すために戦う」
20日、トリノ戦の前日会見で、ヴィンチェンツオ・モンテッラ監督はそのように語った。予想されるのは当然、4-3-3のシステムをベースに作り上げたチーム。前線のCFには移籍濃厚と見られていたが一転残留となったカルロス・バッカ、左ウイングには指揮官が高く評価していたエムバイエ・ニアン。そして右には、プレシーズンでも調子の良かったスソだ。
従って本田圭佑は、ベンチスタートが濃厚と見られている。10日のトロフェオTIM(サッスオーロ、セルタとで行われた変則の3セットマッチ)では70分超、そして14日のフライブルク戦ではフル出場に加えてアシストも記録はしていたが、現時点でのファーストチョイスは「試合では“点滅”して消える時間もあるが、マーカーを抜いて数的優位を作れるスソ(ガゼッタ・デッロ・スポルト)」という見方が現地では支配的となっている。
確かにスソは、プレシーズンでのアピールに成功した。昨シーズン、レンタル先のジェノアでジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の薫陶を受け、得点を意識しシュートでプレーを完結できるアタッカーに成長。
実際6得点と結果もついてきて、その勢いと経験値をミランにも持ち込んだ。ボルドー戦では2得点。トロフェオTIMのサッスオーロ戦は疲労を考慮され20分弱の出場となったが、その間にシャープな縦へのドリブル突破から見事なパスを出し、ゴールを演出している。