本田圭佑【写真:Getty Images】
契約満了まで1年を切りミラン退団が噂される本田圭佑は、プレミアリーグへの移籍を断っていたようだ。伊『カルチョメルカート.com』が報じた。
アルゼンチン代表MFホセ・ソサの加入で前線のポジション争いがより熾烈になったミランにおいて、これまで何度もスソと本田のどちらかがチームを離れると伝えられてきた。そして現時点でヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の信頼を勝ち取っているのは本田ではなく、スソの方だ。
そこに目をつけたサンダーランドが本田の獲得に強い関心を示し、約2週間前に身分照会や調査を行ったという。しかし、本田自身が同クラブへの移籍を拒否し、具体的な交渉までは至らなかった。
名門で10番を背負う男は残留争いの常連で再チャレンジを図るのではなく、あくまでミランを再びヨーロッパの舞台へ導くための戦いに身を置くことを選んだ。また、ミランも昨季1年で最も多くのユニフォームを売り上げるなどマーケティング面でも重要な日本代表MFを中途半端な額で手放したくないと考えているようだ。
記事によればミランは本田に1000万ユーロ(約11億3000万円)の値札をつけており、すでにそれを満たせなかったセルタからのオファーにも断りを入れている。にもかかわらず、チーム内での立ち位置は微妙で、満足に出番を得られるか不透明な状況にある。
現地21日に行われるトリノとのセリエA開幕戦に向けて伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が掲載したミランの予想スターティングメンバーの中にも本田の名前はなかった。両ウィングではスソとエムバイェ・ニアンの先発が予想されている。
移籍市場も終盤に差し掛かり、だんだんと各国リーグの主要クラブは新シーズンの陣容を固め始めるため、この先は移籍先を選ぶのも難しくなってくる。果たして今季の本田はどこでプレーし、どれだけの試合に絡めるだろうか。
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