ミランで黄金時代を築いたMFカカ【写真:Getty Images】
メジャーリーグサッカー(MLS)のオーランド・シティに所属する元ブラジル代表MFカカがミランの現状を嘆いている。17日に英メディア『オムニスポーツ・ニュース』が報じた。
セリエAリーグ優勝、チャンピオンズリーグ(CL)、そしてバロンドール。6シーズン過ごしたミランで全てのタイトル手にしたカカだが、そのミランはもう存在しない。
カカは「ミランでは最高の時を過ごしたよ。世界の頂点に立つチームを見たんだ」と当時を振り返ると、「だけど今、この状況のミランを見るのは本当に辛いね。まだ偉大な歴史のあるクラブのままだけど、歴史で勝負をするわけじゃないんだ」と現状を悲嘆している。
そして「今は欧州の舞台に戻ることを目標に一歩ずつ徐々に成長して行くべきだってことをミランは理解すべきだね」と助言をすると、「セリエBからチームを作り直し、建設した新スタジアムのおかげもあって近年成功を収めているユベントスを模範とすべきだ」と宿敵の成功例を挙げた。
しかしカカは「数年後には再び国内でも国外でもタイトルを争っているミランが見れるはずだ」とこれからミランが再びトップへ戻るための新たなサイクルを開始することを確信している。
今季から就任したヴィンチェンツォ・モンテッラ監督については、「この状況を立て直すことは簡単なことではないけれど、相応しい監督だと思う」と返答。そして、「再びミランをトップに導くことができる変化をもたらしてくれればいいね」とクラブを買収した中国人の新オーナーを激励した。
今でもミランの英雄であり続けるカカ。近い将来、クラブは再びあの頃のミランへ戻ることができるだろうか。
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