最高だったグループステージ。ベスト8でも相手を圧倒したが…
兵役免除の強い意志が表れた試合運びだったが、決定力が運命を決めてしまった。韓国は14日(日本時間)ベロオリゾンテのミネイランスタジアムで開かれたリオデジャネイロ五輪サッカーベスト8第三試合でホンジュラスと対戦。ボールポゼッション7:3と試合を圧倒しながらも後半14分、ホンジュラスにこの試合唯一のカウンターチャンスを決められ、0-1と惜敗した。
ソン・フンミン(トッテナム)、ファン・ヒチャン(レッドブル・ザルツブルク)、ソク・ヒョンジュン(FCポルトー→トラブゾンスポールへのレンタル移籍決定)など欧州で活躍するFWを前線に置き、16本のシュートを放つも無得点。
しかも韓国はグループリーグで12ゴール(フィジー戦:8ゴール、ドイツ戦:3ゴール、メキシコ戦:1ゴール。失点はドイツ戦の3失点のみ)と、この日の試合まで大会最高レベルの攻撃力を誇っていた。相手のシュート数やチャンスが韓国には比べ物にならないほど少なかったことを考えると選手らが結果に納得いかなくても理解できる。
試合は申し分のない内容だった。「パーフェクト」といえるゴール前でのチャンスが少なくとも5回はあったが、キーパーの好セーブに封じられた。1ゴールでも相手より先に決めていれば、試合の結果は変わったかもしれないほど、決定力の物足りなさが足を引っ張る形となった。相手の過度な時間遅延行為もあったが、そのチャンスを活かしきれなかった決定力を嘆くべきであろう。