ジョバンニ・シメオネ【写真:Getty Images】
アルゼンチン代表としてリオデジャネイロ五輪に出場した若手FWジョバンニ・シメオネは、まもなくジェノアへ移籍することになるようだ。伊『カルチョメルカート.com』など複数メディアが報じた。
アトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督の長男としても知られるジョバンニは、母国アルゼンチンの名門リーベル・プレートの下部組織で育ち、昨季は国内のバンフィエルドへ武者修行に出て活躍していた。
しかし、レンタル移籍から復帰するはずのリーベルには居場所がなく、獲得を打診してきたジェノアへ移籍して欧州に挑戦することが濃厚となった。
G・シメオネはアルゼンチンの『ラジオ・ラテ』に対し「リーベルは僕に関心を示しておらず、チャンスはもうないと思う。復帰する時に何か言われるはずだったけど、いまだにクラブからは何も聞いていない。出ていくしかないだろうね」と発言し、リーベル退団の意思を示した。
また「ガジャルド監督は『いまいる5人のFWで戦っていくつもりだ』と僕に言ってきた」と述べ、「彼に対する怒りはない」と念を押したものの、マルセロ・ガジャルド監督との間にあるはずの信頼関係がすでに失われていることを示唆している。
実際リーベルにはロドリゴ・モラ、イバン・アロンソ、ルーカス・アラリオ、マルセロ・ラロンド、セバスティアン・ドリウッシという5人の実力者が揃っており、G・シメオネが出番を得るのは難しい状況だ。
ジェノアはリーベルに対して300万ユーロ(約3億4000万円)の移籍金を支払って21歳の有望なストライカーを獲得する。父ディエゴと違い、スマートでテクニカルなプレーを得意とするジョバンニはヨーロッパで才能を開花させ、自らを手放したリーベルを悔しがらせることができるだろうか。
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