ラファエル・ベニテス
1年でのプレミア復帰を目指すベニテス【写真:Getty Images】
これまでのキャリアを考えれば、2部のチームで指揮を執るような監督ではないはずだ。ラファエル・ベニテスはレアル・マドリーの下部組織で監督キャリアをスタートさせ、2001年にはバレンシアの監督に就任。3シーズンでリーグ優勝2回、さらにはUEFAカップを制覇。名声を挙げた。
2004年には初の国外挑戦となるプレミアリーグへ参戦。リバプールの監督に就任した。シャビ・アロンソなどリーガで活躍していた選手を多く獲得した。就任1年目にはチャンピオンズリーグを制覇。決勝ではACミラン相手に0-3から追いつき、PK戦で勝利。のちに”イスタンブールの奇跡”と呼ばれる熱戦を演じた。
その後もインテル、チェルシー、ナポリ、マドリーと各国のビッグクラブを歴任し、クラブワールドカップやヨーロッパリーグ、コッパ・イタリア制覇に導いた。
今年の1月にマドリーを解任されると、3月には下位に低迷していたニューカッスルの監督に就任したが、残留させることはできなかった。ベニテスは数々のカップタイトルは手にしてきたものの、リーグタイトルは獲得したことがない。2部の舞台ではあるが、初のリーグ制覇を達成し、1年でのプレミア復帰を果たせるだろうか。
【次ページ】ロベルト・ディ・マッテオ