電撃辞任を表明したピサのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】
セリエBのピサで指揮を執るジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が電撃辞任を表明した。31日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
元ミランのガットゥーゾ監督は、7年ぶりにチームを2部昇格へと導いた。その後にクラブの一部と関係が壊れたものの関係を修復。そして、両者が関係を継続する決断をした矢先に、今度は完全に関係が崩壊した。
同日の朝、ガットゥーゾ監督は「労働状況を妨害するクラブの継続的で受け入れ難い新たな深刻な問題により、私のスタッフと共に取消不能な辞任を余儀なくさせられた」と辞任を表明。そしてクラブを痛烈に批判した。
「とても辛い決断だった。情熱を注いで仕事をするための最低条件が満たされていなかった。困難な状況もこの職業の一部であることは良く分かっているし何も怖い物なんてないけれど、ここではあまりにも度が過ぎていた」
「ピッチで仕事し、仕事に専念することでこの状況を乗り越えたいと願っていたけれど、残念ながらそれは錯覚だったという結論に至らざるを得なかった。組織と計画がなければ、真剣な目標を立てることなんてできない。クラブの現状には全く未来がないものだ」
「見て見ぬ振りをすることは、特にこの街やサポーターに対して無責任な行為だった。よって、未来だけではなくスポーツとは無関係なことも保証できないように見えるクラブから身を引くべきだと判断した」
「20年間以上のサッカー人生で最も素敵な記憶の1つであり、まだ短い監督キャリアで最も情熱的だったここでの最高な経験をずっと忘れない。ピサへの感謝の気持ちが消えることはない」
“闘犬”ガットゥーゾ監督。その去就に注目が集まりそうだ。
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