再度ブラジル代表監督に就任も解任
2016年6月14日、CBF(ブラジルサッカー連盟)はブラジル代表監督ドゥンガの解任を発表した。直接の理由はコパ・アメリカ・センテナリオにおけるグループリーグ(1987年以来となる)敗退であるが、それ以外にも昨年のコパ・アメリカ準々決勝敗退や、さらに2018年ワールドカップ南米予選において6位と低迷していることも問題とされていた。
ドゥンガが最初に代表監督を務めた2006年当初、ドゥンガに代表監督を任せることを疑問視する声も多かった。その時までドゥンガは一度も監督を務めたことがなかったからだ。しかしそのような疑問に対し、ドゥンガは結果を出すことで答えていった。2007年コパ・アメリカ優勝、2009年コンフェデ杯優勝を果たし、さらに2010年ワールドカップ南米予選を1位で通過した。
ワールドカップ南ア大会は準々決勝でオランダに敗れベスト8で終わったが、就任期間中の通算成績は60戦42勝12分6敗、勝率7割という立派なものであり、少なくとも、続けるのが大変だとされるブラジル代表監督の任務を4年間全うしたのだった。
代表監督を退いてからは自らが育ったクラブである、ポルト・アレグレのインテルナシオナルの監督を務め、また2014年ワールドカップ時には解説などをしながら、再び監督へ戻る準備を進めていた。
そこへ突然のように沸き起こったのが代表監督再就任の話だった。