マルセロ・ビエルサ氏【写真:Getty Images】
マルセロ・ビエルサ氏は、アルゼンチン代表監督の就任を拒絶したようだ。アルゼンチンサッカー協会のアルマンド・ペレス会長が、地元ラジオ『ラジオ・スーペル』で明かした。
コパ・アメリカで準優勝に終わったアルゼンチン代表は、大会後にヘラルド・タタ・マルティーノ監督が辞任したことで後任監督を探している。
“エル・ロコ”(「変人」の意)の愛称で知られるビエルサ氏は、この夏にラツィオの監督に就任。しかし、クラブが自身の要求する選手を獲得しようとしなかったとして就任2日で辞任するという暴挙に出た。
変人の名に違わぬスピード辞任劇を見せたビエルサ氏にラツィオは憤慨し、法的措置も辞さない構えだという。
そのビエルサ氏は辞任後からアルゼンチン代表監督の候補として名前が挙げられていたが、ペレス会長は「ビエルサと話しをしたが、彼は自らが代表監督として正しい人物ではないと言っていた。彼にとっては苦渋の決断だっただろう」と、ビエルサ氏から断れたと語った。
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督も候補に挙がっていたが、これはエンリケ・セレソ会長が断りを入れたことを明かしている。
アルゼンチンサッカー協会は現在深刻な資金難に陥っており、FIFAの管理下に置かれている。また、リオネル・メッシは代表引退を表明し、さらに多くの大物選手も続くのではと噂されている。
混乱の最中にいるアルゼンチン代表だが、指揮官選びはさらに混迷を極めることになりそうだ。
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