鹿島移籍が発表されたファブリシオ(写真は杭州緑城時代)【写真:Getty Images】
ポルトガル2部リーグのポルティモネンセは現地時間26日、ブラジル人FWファブリシオがJ1の鹿島アントラーズに期限付き移籍することを発表した。
現時点で鹿島側からの発表はないが、ポルティモネンセのリリースによれば27日朝には日本に到着する予定だという。
ポルティモネンセは現在鹿島に所属する日本代表FW金崎夢生がかつて所属していたクラブであり、ファブリシオともチームメイトとしてともにプレーしている。
26歳のファブリシオはブラジルの名門コリンチャンスの下部組織出身で2011年8月にポルティモネンセに加入。2012年には中国スーパーリーグの杭州緑城に期限付き移籍し、元日本代表監督の岡田武史氏のもとでもプレーしている。
昨季のリーグ戦では41試合で9得点1アシストを記録。プレースタイルを分析すると、9番タイプのセンターフォワードではなく、セカンドトップのポジションを得意とする選手だ。
ポルティモネンセでも10番を付けていたように、中盤とFWの間で攻撃に絡むことが多いいわゆる“10番タイプ”の選手である。
ブラジル人特有の独特なボールタッチで相手DFをかわす技巧派で、ドリブルの仕掛けからシュートに運んだりチャンスメークをする。ポルティモネンセでの得点シーンはミドルシュートが多く、また強烈な弾丸フリーキックも持ち合わせている。
鹿島は2ndステージでは8位、年間では首位・川崎フロンターレに勝ち点5差の2位。1stステージ優勝を果たしたが、この夏にはジネイとカイオの2人のブラジル人選手が揃って退団しており、攻撃陣の補強が課題となっていた。
(プレー分析:Wyascout)
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