やっぱり俺の出番だ――。
W杯組み合わせ抽選会で日本の初戦の相手がコートジボワールと決まって、その思いを強くしたに違いない。田中マルクス闘莉王である。
闘莉王といえば、“ドログバ殺し”で有名なセンターバックだ。思い出してもみてほしい。2010年南アフリカW杯が開幕する直前、日本は仮想カメルーンとしてコートジボワールと親善試合で初めて対戦した。そこには世界中に名を轟かせていたスーパーストライカー、ドログバがいた。対峙したのは、我らが闘莉王だ。
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