Jリーグの村井満チェアマン【写真:編集部】
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)の来季放映権に関する発表が近々ありそうだ。19日、都内で理事会を開催し、それにともなう記者会見で村井満チェアマンが明らかにした。
冒頭、チェアマンは「今日報告は一切申し上げられない」と、放映権に関しては未決定であることを強調。だが、理事会を1時間前倒しで開始したことを明らかにし、議論は大きく進展していることを示唆した。
チェアマンは「若干、事務方での整理業務が残っている。それを踏まえた上で発表したい。日時などは後ほど発表する。繰り返すが、来季のことなので、そんなに時間をかけたくない」と語ったことから、来季放映権の契約企業は既に決まっており、あとは細部の詰めの段階と見られる。
Jリーグは現在、スカパー!と契約を結んでいるのがその金額は30~50億円(年)と推測されている。来季契約の落札金額は年100億円以上と推定され、2~3倍以上になることが予想される。
放映権を争っているのは既存のスカパー!、パフォームグループ、ソフトバンクの3社。それぞれが海外サッカーのコンテンツを保有しており、サッカーファンの囲い込みを狙っている。
スカパー!はCS放送で現在同様のテレビでの視聴が中心になるが、パフォームとソフトバンクはオンデマンドサービスでの配信が中心になるという。この2社になればサッカーファンの視聴環境は大きく変わることになる。
Jリーグファンが注目する放映権争い。通常であれば、9月に開催予定の理事会後の記者会見で発表されるが、早まる可能性もある。Jリーグはどのような決断を下すのか。未来を左右する重大発表の日はもう間もなくだ。
(取材・文:植田路生)
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