今夏セリエAのエースが大移動?【写真:Getty Images】
今夏はセリエAで“点取り屋の退団”が続出しそうだ。17日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
最初に動いたのはユベントスだ。レアル・マドリーが買戻し権を行使して、絶対的なエースではなかったとはいえチャンピオンズリーグ(CL)で印象的な活躍をみせたアルバロ・モラタを放出した。この移籍を皮切りにセリエAの11名のエースが今夏に一気に移籍する恐れが出て来ている。
そのユベントスは、モラタの代役にナポリのゴンサロ・イグアインを特定。9450万ユーロ(約108億円)もの解除金を支払う可能性がある大型移籍だ。
次にミラノ勢が動く。クラブ売却までまだ時間がかかるミランは、財政難の影響からカルロス・バッカを売って移籍市場の資金へ変えたがっている。代役はイタリア代表メンバーに入り損ねたジェノアのレオナルド・パヴォレッティのようだ。
一方インテルは、クラブとの関係が悪化しているマウロ・イカルディが欧州のクラブの標的にされた。まさにナポリがイグアインの代役として考えている。さらにファイナンシャルフェアプレーの必要性からエデルが代表チームの同僚グラツィアーノ・ペッレを追って中国へ移籍する可能性もあるようだ。
フィオレンティーナにマリオ・ゴメスとジュゼッペ・ロッシが残留する可能性はゼロに近いという。ローマは、昨季に期待外れで終わったエディン・ジェコの放出を現在検討中だ。
若手も例外ではない。出番が少なかったナポリのマノロ・ガッビアディーニやユベントスのシモーネ・ザザを国外のクラブが狙っている。トリノに買い取られなかったセビージャのチーロ・インモービレも現在新天地を探し中だ。
セリエAのエース退団続出の危機。今年の夏はこれまで以上に騒がしくなりそうだ。
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