ミランのルガーニ(手前)獲得はバッカ(奥)の去就しだいか【写真:Getty Images】
来る新シーズンに向けた補強が思うように進んでいないミランだが、ここにきて新たな獲得候補が浮上した。
伊『カルチョメルカート.com』によると、ユベントスのイタリア代表DFダニエレ・ルガーニの確保に動くようだ。現在21歳の同選手は経験豊富なメフディ・ベナティアの加入によってユーベでの出場機会減が懸念されている。
そこに目をつけたのがミランだった。しかし、移籍に向けた具体的な動きはFWカルロス・バッカの去就しだいのようだ。現在放出が噂される昨季のエースが高額で売却できた場合はルガーニに対し完全移籍で、売却できなかった場合は期限付き移籍のオファーを提示することになる。
また、ミランはビジャレアルのアルゼンチン代表DFマテオ・ムサッキオにも関心を示し続けている。同選手についてもバッカを売却できなかった場合、獲得を諦めなければならないとされている。
すべての補強がエースの去就に委ねられている今季のミランは、移籍市場で他に遅れをとっていると言わざるをえない。仮にバッカが残留となればこれまでの財政難は何も改善されず、新たな選手に投資できないと見られている。
さらに水面下で進行している中国企業へのクラブ売却が成立しなければ、選手補強に動けないとの見方もある。本田圭佑の去就も流動的で、宙に浮いたままの移籍話が他にいくつも存在する。イタリアで復権を目指すミランはどこへ向かおうとしているのだろうか。
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