アウェーで3-2 ミルナーが全得点に絡む活躍【写真:goal.com】
10日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループD最終節、バイエルン・ミュンヘン対マンチェスター・シティの一戦は、アウェーのシティが3-2で勝利している。
バイエルンはロッベンを負傷で欠いたものの、ラームが実戦復帰を果たして先発出場。一方のシティもシルバが戦列に復帰、先発で出場している。
ホームのバイエルンは、開始早々に先制点を奪った。5分、ダンテが抜け出したミュラーを見逃さず、最終ラインから矢のようなロングボールを通す。これを受けたミュラーがGKハートとの1対1を制して、ネットを揺らした。
先制して勢いに乗ったバイエルンは12分、CKからマンジュキッチがシュート。DFに当たって流れたボールがゲッツェの足元へ。これを冷静にコントロールして流し込み、バイエルンは15分も経たずに2点のリードを奪った。
試合はこのまま、ホームチームのワンサイドゲームになるかと思われた。だが、シティがここから猛反撃に出る。
シティは25分、ミルナー、ゼコとつなぎ、最後はフェルナンジーニョがミドルシュート。枠をとらえることはできなかったが、良い形の攻撃を見せる。すると27分、ナバスのクロスからミルナーが中央に折り返し、シルバが飛び込んでゴール。反撃の狼煙を上げた。
バイエルンは42分、リベリのパスに反応したゲッツェが決定機を迎える。しかし、ここはGKハートに好守で防がれた。前半終了間際にシティを仕留めなかったことが、後々高い代償となってしまう。
1点ビハインドで後半へ向かったシティは、52分にゼコのシュートがGKノイアーを脅かす。シティの気迫を感じたバイエルンも55分にゲッツェを下げてJ・マルティネスを投入して守備を強化したが、流れはシティへと傾いていった。
58分、ミルナーがペナルティーエリア内に入り、左サイドからボールを受けようとする。それを阻止しようとしたダンテがミルナーを引っかけ、シティにPKが与えられた。これをコラロフがきっちり沈め、試合を振り出しに戻した。
後半の早い時間帯に同点に追いついたシティは、なおも攻めた。62分、この試合右サイドを制圧していたナバスが速いクロスを送る。これがファーサイドのミルナーに渡り、ミルナーが落ち着いてGKノイアーの届かないコースにシュートを放って逆転に成功した。
シティは終盤、途中交代のネグレドがカウンターからチャンスを迎えるが、GKノイアーとの1対1を決めきれず。それでも、最後まで集中した守備でそれ以上のゴールを許さず、2点差をひっくり返して勝利を収め、バイエルンのCL全勝突破を阻止している。
なお、グループDはバイエルンとシティが勝ち点15で並んだが、直接対決における勝点も同じであったため、直接対決における総得点でバイエルンが1位通過、シティが2位通過となっている。