セレッソ大阪時代の楠神順平【写真:Getty Images】
サガン鳥栖のMF楠神順平はやはり海外移籍へと向かっているのだろうか。オーストラリアの大手メディア『フォー・フォー・ツー』は13日、独占情報として同選手のウェスタンシドニー・ワンダラーズ加入について報じた。
同メディアは楠神が左サイドを主戦場にしながら中盤のどこでもプレーできるユーティリティ性と、攻撃的なスタイルに注目。ドリブルでの1対1を好むことなど、様々な要素でアタッカーを求めるトニー・ポポヴィッチ監督の意向に合致すると指摘した。
さらに現在サガン鳥栖で出場機会を得るのに苦労しており、移籍を決断できる状況にあるとしている。
仮にウェスタンシドニー移籍が決まれば、楠神は同クラブ史上4人目の日本人選手となる。これまで短期間ながら高萩洋次郎や田中裕介が在籍し、クラブ草創期を支えた小野伸二はいまでも現地のファンにレジェンドとして愛されている。
昨季Aリーグのグランドファイナルでアデレード・ユナイテッドに敗れ惜しくも優勝を逃したウェスタンシドニーは、来季のアジアチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。しかし、多くの外国人選手が退団し、主力のオーストラリア人選手もチームを去って戦力低下が懸念されている。
10月に開幕する新シーズンに向けてポポヴィッチ監督は2人の新外国人選手を迎えたものの、ともに中盤より後ろの選手で前線の補強に着手できていない。そこで新たな攻撃の核として楠神に目をつけたようだ。また、移籍が実現すればオーストラリア代表MFミッチ・ニコルスとセレッソ大阪時代以来の再会を果たし、前線でコンビを組む可能性もある。
セレッソ大阪から今季開幕前にサガン鳥栖へ移籍した楠神だが、リーグ戦では1試合の出場にとどまっている。13日に行われたJ1 2ndステージ第3節湘南ベルマーレ戦ではベンチ入りしたものの出場機会はめぐってこなかった。
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