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脱ポゼッションへ? EURO2016で見られた新たな潮流とは

text by 編集部 photo by Getty Images

ポルトガル代表
EURO2016を制したポルトガル代表【写真:Getty Images】

ポルトガルの優勝で幕を閉じたEURO2016。クリスティアーノ・ロナウドの涙、ウェールズ、アイスランドといった初出場の小国の躍進など見どころが満載であったが、そんな中で、ある一つのデータが新たな潮流を示していた。12日、スペイン紙『アス』が報じている。

それは、今大会の全51試合を通じ、全勝利チームのうち、55%が相手よりもボールポゼッション率が劣っていたということである。

その傾向は、決勝トーナメントに入ってからより顕著になっている。決勝までの全15試合中10試合で、ポゼッション率で劣ったチームが勝利しているということだ。ベスト16では8試合中5試合。ベスト8の4試合中2試合。ベスト4の2試合、そして決勝戦という内訳である。

アレックス・ファーガソン氏、スペイン人のヒネス・メレンデス氏らUEFAのエキスパートチームも今大会を分析し、こうした流れがあることを述べ、過去のヨーロッパサッカーには見られなかった現象であることを強調している。

ポゼッションサッカーで世界を魅了してきたスペイン代表もサイクルの終焉を迎えたと言われ、ポルトガルという新たなチャンピオンも誕生した。脱ポゼッションこそ、勝利への近道?そんな新しい流れは生まれるのか。ひとつのデータとはいえ非常に興味深いものである。

【了】

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