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Cロナ、テクニカルエリア侵入はルール違反…元審判員が指摘

text by 編集部 photo by Getty Images

クリスティアーノ・ロナウド
選手を鼓舞したクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】

 現地時間10日にEURO2016決勝が行われ、ポルトガル代表はフランス代表を延長戦の末に1-0で下した。この試合の終盤、ベンチに座っていたクリスティアーノ・ロナウドがコーチングエリア内に侵入していたが、ルール上は違反行為だったと元審判員が指摘している。11日に独紙『デア・ヴェステン』が報じた。

 問題の行為が見られたのは試合終盤に差し掛かった延長後半である。109分にエデルが先制点を決め、ポルトガルが逃げ切り体制に入ったあたりからC・ロナウドがフェルナンド・サントス監督の近くで仲間を鼓舞していた。この時、監督だけが指示出しを許されるテクニカルエリアに何度も侵入している。

 この件について元審判員のクヌート・キルヒャー氏は「基本的に一人だけがテクニカルエリアから戦術的な指示を出すことが許されている」と語り、違反行為であることを説明した。イエローカードの提示や、退場処分も可能性としてあったことを明かしている。

 しかし、一方で「欧州タイトルの獲得に向けて、いろいろな感情が渦巻くのは当然だ。したがって、審判は全てを上手くコントロールするために、試合の方に重点を置いていたのだろう」と語っている。ただ、この件に関してはUEFA(欧州サッカー連盟)から咎められる可能性もありそうだ。

【了】

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