スペイン代表のイケル・カシージャス【写真:Getty Images】
スペイン代表GKのイケル・カシージャスは、EURO2008の優勝時を振り返り、当時のルイス・アラゴネス監督が監督以上の存在だったと打ち明けている。10日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
カシージャスは、インタビューの中で、EURO2008の優勝監督ルイス・アラゴネス氏を、当時のスペインに必要だった監督と述べ、「すごくユーモアのある人で、我々を楽しませてくれる人だった。緊張を和らげ、リラックスさせてくれた」とその人柄を評価している。
また、35歳の守護神は、2006年から代表を率いていたアラゴネス氏が、2008年の大会中に思いきった決断を行い、それが功を奏したと語っている。
そして、ミシェル・プラティニ会長から優勝トロフィーを受け取った時が最も感動した瞬間と振り返り、ベスト8でのイタリアとのPK戦が一番ハードな戦いだったと述べている。また、今でも「FWフェルナンド・トーレスのゴールを思い出すと鳥肌が立つ」と言い、「永遠に守りたい思い出だ」と語っている。
スペイン黄金期の礎を気づいたアラゴネス氏は2014年に75歳で亡くなっている。代表主将カシージャスに「みんなにとって、おじいちゃんのような存在だった」と評される名伯楽には、ひとつのサイクルが終わったと言われる今大会のスペイン代表はどう映ったのだろうか。
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