モウリーニョ監督がルーニーの起用法に言及【写真:Getty Images】
今季からマンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、同クラブで初めての記者会見に臨んだ。英紙『ガーディアン』などが詳細を報じている。
その中でチーム内で絶対的な地位を確立しているウェイン・ルーニーの起用法について言及した。同選手は近年精彩を欠いており本来のストライカーではなく中盤でプレーする機会も増えているが、モウリーニョ監督はあくまで前線の選手だと考えている。
「ピッチ上にはたくさんの役割がある。もっとも難しいのはボールをゴールネットに入れることだ。彼ほどの年齢であれば、選手として多少変化するのは普通のことさ。決して変わらないことはゴールを決めることへの自然な欲求だね」
モウリーニョ監督は、ルーニーが年齢を重ねてもゴールへの意欲を失っておらず、サッカーにおいて最も難しい仕事を任せられると確信しているようだ。
「ゴールから50m離れたところでもプレーできても決して6番(ボランチ)ではない。もちろん彼のパスは素晴らしいが、私だってプレッシャーがなければあれくらいできるだろう。多くの選手は質の高いパスを出せてもゴールを決めるのが最も困難なんだ。ルーニーは9番(ストライカー)か10番(トップ下)、もしくは9.5番(セカンドストライカー)で、絶対に6番や8番(中盤)の選手ではない」
イングランド代表の一員として参加したEURO2016では中盤でプレーしたルーニーも、モウリーニョ監督の下では本来のポジションである前線で起用されそうだ。そうなれば新加入のズラタン・イブラヒモビッチと夢のコンビが実現するかもしれない。
2015/16シーズンはユナイテッド加入以来初めて、キャリアでは12年ぶりにリーグ戦二桁得点を達成できなかったルーニー。30代に差し掛かり既に“終わった選手”とも言われてきた男はかつての得点能力を取り戻し、再び主役として輝きを放てるだろうか。
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