ロブソン=カヌ(左)とムサ(右)が岡崎慎司(中央)のライバルに?【写真:Getty Images】
プレミアリーグを制し、今季はチャンピオンズリーグにも出場するレスター・シティ。その厳しい戦いを見越してか、移籍市場での動きは積極的だ。
すでにドイツ代表GKロン=ロベルト・ツィーラーや、スペイン人DFルイス・エルナンデスの獲得を発表。さらにエンゴロ・カンテ流出に備え、フランス国内で“マケレレ2世”と高く評価されていたナンパリス・メンディを迎え入れた。
そしてここからは前線の補強に移るようだ。英紙『ミラー』は、CSKAモスクワに所属するナイジェリア代表FWアーメド・ムサのレスター移籍決定が目前まで迫っていると報じた。
同紙によれば、ロシアリーグで実績を残したムサは5日にもイングランドへ渡ってメディカルチェックを受けて正式契約にサインするという。すでにエバートンやサウサンプトンからのオファーを断り、レスター行きが濃厚になった。
ストライカーとウィンガー両方の役割を担える23歳を獲得するためにレスターが支払う移籍金は1660万ポンド(約23億円)とみられている。ムサはVVVフェンロやCSKAモスクワで本田圭佑とプレーした経験を持ち、日本人にとっては馴染み深い選手だろう。
一方、英『スカイ・スポーツ』は現在無所属のウェールズ代表FWハル・ロブソン=カヌがレスターに加入する可能性を伝えた。
昨季限りで契約満了となりイングランド2部レディングを退団したロブソン=カヌは、ウェールズ代表として出場中のEURO2016で2得点を挙げる活躍を見せながら未だに今季の所属クラブが見つかっていない。
そんな中、無名だったリヤド・マフレズやカンテの才能を見出してレスターに連れてきたスカウティング担当のスティーブ・ウォルシュ氏は、クラウディオ・ラニエリ監督の戦術には失業中の27歳のストライカーが最適と考えておりクラブにロブソン=カヌの獲得を進言しているようだ。
仮にムサとロブソン=カヌのレスター加入が実現すれば、岡崎慎司にとっては強力なライバル出現となる。今季もエースのジェイミー・ヴァーディーは健在で、その相方をめぐる争いは昨季以上に厳しいものとなりそうだ。
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