アーセナル移籍が決まった浅野拓磨【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島に所属する日本代表FW浅野拓磨のアーセナル移籍が決まったが、サポーターの反応はいまいちのようだ。3日に英『hitc』が伝えている。
現地時間の3日にアーセナルとサンフレッチェ広島は浅野のアーセナル移籍で合意したことを発表した。アーセナルのヴェンゲル監督は「タクマは才能溢れる若手ストライカーで将来を担う1人として最高の選手だ」と浅野を称賛している。しかし浅野はサポーターが加入を期待していたタイプのFWではないようだ。
現在FWダニー・ウェルベックが長期離脱していることからも、アーセナルはチームのエースであるFWオリビエ・ジルーの代役として相応しいストライカーを獲得するとみられている。先月にはレスター・シティからイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディを獲得するという報道がされたにもかかわらず、本人から断られていた。
さらに浅野は、ビザ(労働許可証)の問題により修行を積むためにも加入後すぐに別のクラブへレンタルで放出される可能性が高いようだ。かつて同クラブに在籍した宮市亮(現・ザンクトパウリ)も1年間の修行に出されている。
そのような事情でサポーターは浅野の獲得に複雑な心境のようだ。「第2の宮市亮でないことを願う」とツイートをする者もいれば、ある者は「アジアへの市場戦略でホープなんかじゃない」とツイートし、その一方で「(レスターのMFリヤド・)マフレズや(MFエンゴロ・)カンテを発掘した元レスターのスカウトの腕を信じる」とツイートしている者もいる。浅野の活躍次第でサポーターの考え方も変わるかもしれない。
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